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こんにちは。

今日は「海の日」ですね。
海の日は元々、平成8年(1996年)に制定され、当初は7/20が祝日として定められていたそうですが、平成15年(2003年)からハッピーマンデー制度に倣って、7月の第3月曜日に変更されたそうです。
今年の初めにカレンダーを見たときは7/16なんてまだ海水浴には早いだろうと思っていましたが、今年の暑さを考えると、7/1くらいでも違和感はなかったかもしれませんね。
ふー、とにかく暑い(;^_^A。

さて今日のテーマは「高齢者の賃貸住宅事情」について考えてみたいと思います。

少し長くなりますので、前編では主に「高齢者を取り巻く、民間の住宅事情」を取り上げます。

先日、知り合いからのご紹介で「高齢者のお部屋探し」をお手伝いさせていただくことになりました。

少子高齢化と言われるこの時代の住宅事情。お年寄りだからと言って、必ずしも持ち家にお住いとは限りません
若いころからずっと賃貸暮らしの方もいれば、持ち家を売却して賃貸マンションに移り住むという方も実は少なくないのです。

昔は今ほどマンションも多くなく、特に地方は土地代も都会に比べて安いため、持ち家と言えば一戸建てのイメージでした。
確かに一戸建てのほうが持ち家感も高く、マンションに比べ階数を積めるので、部屋数も多く採ることができます。
しかし、そんな一戸建ても建物の老朽化と所有者の高齢化に伴い、手入れの手間が増えてきたり、足腰が弱くなってからの階段移動は高齢者にとってはなかなか大変なもの。
特にお一人住まいの高齢者にとっては、セキュリティの面からも、マンションなどのワンフロアでの生活のほうが快適かもしれません。

といったような事情もあり、持ち家(一軒家)を手放して賃貸マンションへの入居を考える方も少なくないのですが、誰もが認める少子高齢化という状況にもかかわらず、いまだ高齢者が賃貸物件を借りることのハードルはかなり高いと言わざるを得ません。

賃貸マンションといっても、民間の一般的な賃貸マンションもあれば、かつての「高齢者専用賃貸住宅(=高専賃)」(今では「サービス付き高齢者向け住宅(=サ高住)」として一本化されています。)のように「高齢者のための賃貸住宅」も存在しますが、絶対的な物件数も足りていませんし、入居基準や費用の問題もあり、現状では一般の賃貸物件へ入居される方が大半となります。

高齢者の定義としては色々な見方があると思うのですが、賃貸住宅の入居審査においては、まずは書類審査が基本です。
イメージとしては70歳以上ですと、高齢者とみなされて、審査要件が厳しくなるように感じます。

ちなみに、昔は年金受給開始年齢である60歳を超えると高齢者というイメージが強かったですが、今では会社員の方も定年が65歳に延長されたり、65歳を過ぎてもまだまだ元気に働かれる方も多く、へたにお年寄り扱いをしたら怒られてしまうことも多々あります(笑)。

次回、後編では、大家さんや不動産屋さんの目線で見た場合、高齢者の賃貸住宅への入居についてどのようなリスクや懸念があるのかを整理していきたいと思います。

つづく。