2018年07月

401524
おはようございます。


3連休も明け、今日からまた出勤の方も多いと思いますが、まだ夏も始まったばかり。水分補給と栄養補給、そしてしっかり眠ることも、夏を乗り切るうえではとても大事なことです。日中エアコンの部屋にいるからといって、無理をして寝苦しい夜にエアコンなしで睡眠不足になっては本末転倒。適度な温度設定にして、良質な睡眠を心がけましょう♪

さて、今日は昨日の記事にひき続き、「高齢者の賃貸住宅事情」について考える(後編)です。

高齢者を取り巻く「賃貸住宅事情」は問題が山積みですが、実は一般的な賃貸住宅全体で考えると、物件の供給過多による圧倒的な「借り手市場」
近年、都心への一極集中と言われていますが、都内でも一部の地域を除いては「空室問題」を抱えています。
もちろん地方に行けば行くほど、空室問題はより深刻になってくると思いますが、今や全国どの地域でも物件の需給バランスは崩れています。

そんな物件余りのご時世にもかかわらず、「高齢者への賃貸住宅供給」はどうしてなかなか進まないのでしょうか?

それは、大家さんや管理会社の目線で見た場合、大きくは以下の2点についての懸念があるからだと思います。

①金銭的な懸念
・一般的に高齢者の多くは、既に定年を迎え、年金や貯金などに頼って生活をしている方が多いです(=つまり無職)。
もちろん、個別事情では自宅を売却した際のお金や、預貯金、こどもたちからの援助もあるかもしれませんが、やはり大家さんが一番気にするのは、「継続的な安定収入があるかどうか?」です。
大家さんも賃貸経営をしている以上、まずは「滞納リスク」に備える必要があります。
借主さんの「経済事情」はある意味ドライに判断しないと自分の首を絞めることになってしまいます。

②健康上の懸念
・実際はこの懸念が一番だと思います。
高齢者になると、内科、外科問わず、若いころに比べ多少なりとも、体が不自由になるケースが多いです。特に一人暮らしの高齢者になると、居室内で突然倒れたりして、誰にも気づかれずに、最悪の場合、孤独死につながるケースも想定されます。万が一、孤独死などが発生してしまうと、同じマンションの他の住人がその影響で退去する可能性もありますし、そのお部屋の次の入居者募集も家賃を大幅に下げたり、リフォームにも多額の費用がかかります。
そういったリスクを回避するために、高齢者を受け入れたくないという大家さんは実は多いです。

もちろん、大家さんそれぞれの考え方は違うので、高齢者だからと言って入居を断らない大家さんもいます。
しかし、全体傾向としてはやはり敬遠されるケースは多くあります。

今のところ、こういった問題に対応するためには、地域のケースワーカーさんなどの協力を仰ぐことや、息子(娘)さんや親戚が近くに住んでいる地域を選ぶなど、定期的に様子を確認してもらえるような環境に身を置くくらいしかありません。

今回依頼を受けた高齢者(89歳 女性 一人暮らし)のお客様への物件紹介はこれからですが、おそらくかなり難しいことになると思われます。
先日、ご希望条件などをお伺いするためにお会いした際も、「年寄りだから、貸してもらえるなら贅沢は言いません」や、「さんざん断られてきているから」など、おそらく過去のお部屋探しで、あまり良い思いをしてこられなかったような印象を受けました。
もちろん、物件の空室問題は現実としてありますが、中には理解していただける大家さんもいらっしゃると思うので、微力ながら一生懸命お手伝いをして、物件を探したいと思います。

おしまい。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

447284
こんにちは。

今日は「海の日」ですね。
海の日は元々、平成8年(1996年)に制定され、当初は7/20が祝日として定められていたそうですが、平成15年(2003年)からハッピーマンデー制度に倣って、7月の第3月曜日に変更されたそうです。
今年の初めにカレンダーを見たときは7/16なんてまだ海水浴には早いだろうと思っていましたが、今年の暑さを考えると、7/1くらいでも違和感はなかったかもしれませんね。
ふー、とにかく暑い(;^_^A。

さて今日のテーマは「高齢者の賃貸住宅事情」について考えてみたいと思います。

少し長くなりますので、前編では主に「高齢者を取り巻く、民間の住宅事情」を取り上げます。

先日、知り合いからのご紹介で「高齢者のお部屋探し」をお手伝いさせていただくことになりました。

少子高齢化と言われるこの時代の住宅事情。お年寄りだからと言って、必ずしも持ち家にお住いとは限りません
若いころからずっと賃貸暮らしの方もいれば、持ち家を売却して賃貸マンションに移り住むという方も実は少なくないのです。

昔は今ほどマンションも多くなく、特に地方は土地代も都会に比べて安いため、持ち家と言えば一戸建てのイメージでした。
確かに一戸建てのほうが持ち家感も高く、マンションに比べ階数を積めるので、部屋数も多く採ることができます。
しかし、そんな一戸建ても建物の老朽化と所有者の高齢化に伴い、手入れの手間が増えてきたり、足腰が弱くなってからの階段移動は高齢者にとってはなかなか大変なもの。
特にお一人住まいの高齢者にとっては、セキュリティの面からも、マンションなどのワンフロアでの生活のほうが快適かもしれません。

といったような事情もあり、持ち家(一軒家)を手放して賃貸マンションへの入居を考える方も少なくないのですが、誰もが認める少子高齢化という状況にもかかわらず、いまだ高齢者が賃貸物件を借りることのハードルはかなり高いと言わざるを得ません。

賃貸マンションといっても、民間の一般的な賃貸マンションもあれば、かつての「高齢者専用賃貸住宅(=高専賃)」(今では「サービス付き高齢者向け住宅(=サ高住)」として一本化されています。)のように「高齢者のための賃貸住宅」も存在しますが、絶対的な物件数も足りていませんし、入居基準や費用の問題もあり、現状では一般の賃貸物件へ入居される方が大半となります。

高齢者の定義としては色々な見方があると思うのですが、賃貸住宅の入居審査においては、まずは書類審査が基本です。
イメージとしては70歳以上ですと、高齢者とみなされて、審査要件が厳しくなるように感じます。

ちなみに、昔は年金受給開始年齢である60歳を超えると高齢者というイメージが強かったですが、今では会社員の方も定年が65歳に延長されたり、65歳を過ぎてもまだまだ元気に働かれる方も多く、へたにお年寄り扱いをしたら怒られてしまうことも多々あります(笑)。

次回、後編では、大家さんや不動産屋さんの目線で見た場合、高齢者の賃貸住宅への入居についてどのようなリスクや懸念があるのかを整理していきたいと思います。

つづく。




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

929034
こんにちは。




今日は「賃貸物件の駐輪事情」について書いてみたいと思います。


賃貸の物件を探す際に、意外と見落としがちなのが、「駐輪スペースがあるかないか?」という点。

特に、初めて実家を出て賃貸物件に住まわれる方は、今まで当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではないということに、数多く遭遇します。

その中でも特に多いのが、アパートやマンションの「駐輪スペース」について。

実家が分譲マンションだと、親御さんが一家の駐輪場使用料をまとめて支払ってくれていたり、一戸建てだと、そもそも敷地内に置く分には当然費用は発生しないので、あまり駐輪コストについて考えることがなかった方も多いと思います。

しかし、賃貸アパートや賃貸マンションでは少し事情が違います。

最近はスポーツサイクルの人気もあり、高級な自転車などは室内に保管する人も増えてきたみたいですが、まだまだ多くはお部屋の外に駐輪します。
当然ですが、敷地内のどこでも駐輪可能なわけではなく、決められた所定の駐輪スペースに止めるのがルールです。

また、駅前の賃貸マンションなどでは、駐輪場自体がない物件も少なくありません。

そのほか、駐輪場が付いていても、月額100〜200円程度の駐輪代がかかる物件もありますし、無料だとしても、1台限りやファミリータイプの物件でも、台数制限がある場合もあるので、お部屋の間取りや設備だけでなく、そういった付帯設備についてもよく確認したほうが良いでしょう。

また、これもよく勘違いされるのですが、「原付バイクの駐輪」です。

原付バイクというと、スクーターに代表されるように、バイクと言っても比較的小さめなものが多いですよね?
そのせいか、自転車置場にそのまま置く人って結構多いんです。
でもちょっと待って!!自転車とバイク(原付も含む)は違います
原付ならOKという物件もありますが、基本はバイクNGか、別途バイク駐輪代(月額数千円)がかかるところが多いです。
原付だから大丈夫と決めつけないで、自転車はもちろん、原付バイクを持っている方は、下見の際に、しっかり駐輪事情を確認しておいたほうが良さそうです。

おしまい。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

694845
おはようございます。
昨日いたばしtimesさんの記事を見て、本蓮沼の老舗お弁当屋さん「大黒屋」さんが閉店することを知り、お昼ごはんにお弁当買いに行きました。
噂の唐揚げ弁当「W盛り」610円に挑戦しましたが、見事撃沈(>人<;)
※(残りは晩酌のつまみで美味しくいただきました(笑)
でもね、
大黒屋さん、半端ないって〜。唐揚げ大き過ぎて、フタしまってないもん。ご飯と合わせて重量900g超って〜。
そんな弁当ある〜?大き過ぎるなら最初から言っといてや〜:(;゙゚'ω゚'):
IMG_5489

というわけで、昨日は賃貸における手付金の記事を書きましたが、今日は「売買における手付金」について書いてみたいと思います。

賃貸の場合と違い、売買契約における「手付金」とは、契約において非常に重要な意味を持ちますので、しっかり理解していただければと思います。

【手付金の性質】
通常、売買契約締結時に買主さんから売主さんへ支払われるお金です。基本的には売買代金の一部に充当されるお金です。
但し、手付金は別名「解約手付」とも言われます。
賃貸の場合は、借主の都合による一方的なキャンセルだとしても、無条件で返金されますが、売買契約の場合はそうはいきません。

売買契約における「解約手付」とは、

買主の都合による契約解除の場合、「既に支払った手付金を放棄することで、契約を解除できる。」

売主の都合による契約解除の場合、「買主より受領した手付金額の倍額を支払うことで、契約を解除できる。」

という性質のお金です。

例えば、気に入った物件があり、買付申込書を入れ、契約まで締結したとします。
通常は引渡し日は契約締結から3週間から1ヶ月後に設定することが多いですが、その間に何らかの心変わりや、その他の理由により契約を取りやめたいと思った場合、「支払った手付金を放棄」するか、「違約金(通常、売買価格の10~20%)」を支払わなくてはなりません。
これって、大変なことですよね?

では、手付金とはいくらくらい支払うものなのでしょうか?

【手付金の額】
パワービルダー(大手建売業者)の物件を購入する際には、通常、物件価格の5%程度を手付金として支払うことになります。
(例:物件価格4,000万円の場合、4000万×5%=200万円程度が手付金になります。)
たまに、契約締結から決済(残金の支払い)までがとても短い場合や特別の事情がある場合については、100万円程度にしてもらえることもありますが、上記の「解約手付」の意味合いからも、極端に低額に設定することはありません

【手付金の種類】
基本は現金にて、契約時に支払います。通常の個人間取引については、よほどの大金でない限り、現金による手付金支払いが通常です。あくまでも契約時に支払うことが原則で、後日払いなどはありません
また、住宅ローンを組む場合も、融資を受けられるのはあくまでも契約後の金消契約(=ローン契約)後になります。
つまり、「自己資金が全くなく、諸費用含めて全てローンを組もうと思っている方」も手付金は現金で用意する必要がありますので注意が必要です。

【手付放棄による解約期限】
手付金を放棄することで契約を解除することはできます(もったいないですが)が、いつでも解除できるわけではありません
それが「手付解除期限」です。
先に述べた通り、通常は契約から決済までは1ヶ月、建築中の物件の場合それ以上かかります。その間、手付金を放棄することでいつでも解除できるとなると、売主はその間の不安定な状態になります。
そこで、手付解除に期限を設けるのが一般的で、その期間を経過した後の契約解除には、違約金の支払い義務が発生します

通常の手付解除期限は契約締結から2週間程度が多いようです。

【手付金の特例】
上記のように、手付金は金額も大きく、支払ったら基本的には返金されないお金ですが、一つだけ特例があります。
それが、「ローン特約条項適用による、契約解除」の場合です。
この場合は、支払った手付金は全額返金されます

※ローン条項とは・・・契約締結後、金融機関による住宅ローン本審査に進みますが、その段階で、審査不承認や、借入希望額の融資を受けられない場合、契約を無条件で白紙解約できます。但し、この条項にも一定期間の期限が定められます。

ということで、同じ「手付金」でも、賃貸の場合と売買の場合は全く性質も金額も違いますので、不動産屋さんのきちんとした説明はもちろんですが、買われる方もその意味をしっかり理解して、疑問に思うことは何でも納得するまで聞いたほうがよいと思います。

おしまい。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

1065422
こんにちは。

西日本の大雨による被害。この週末もニュースやテレビで放送されていましたが、自然の脅威を改めて感じました。西日本には友人も多いので心配でしたが、今はSNSなどで安否を知らせることもでき、今のところ皆さん無事とのこと。少し安心しました。いつ発生するかわからない自然災害ですが、日ごろから有事の際のかぞくかんの連絡の取り方や災害グッズを備えるなど、できることはやっておこうと思いました。


さて、今日のテーマは不動産取引でよくでてくる「手付金」について少し解説したいと思います。

そもそも皆さんが「手付金」に対して持っているイメージとはどのようなものでしょうか?

手付金という名前から推測すると、「何かに手を付ける(=着手する)為のお金」というような解釈が多いと思います。

例えば、
「モノを買うときに代金の一部として支払うお金」「なにかのサービスを受けるときに最初に払うお金」など。

おおよそイメージ通りのとらえ方で間違っていないのですが、賃貸取引でまれに不動産屋さんから求められる「手付金」。

一般的に不動産取引はあまりなじみがない方が多いため、「そういうものかな?」とあまり疑問に思わずに支払われることも多いと思います。
しかし、手付金そのものを正しく理解していないと、悪い不動産屋さんに騙されてしまうこともあるので、少し丁寧に説明します(笑)

【手付金の額】
不動産屋さんによってはお部屋を紹介し、申し込みを受ける際に、お客さんから1万円~1ヶ月分の家賃相当額を受け取る業者さんがいます。
中には「手付金」という名称ではなく「申込証拠金」などと呼ぶ業者もあります。
手持ちがあればよいですが、1万程度ならともかく、1ヶ月分となるとそれなりの金額になりますし、そもそもそんな大金を普段から持ち歩いている方も多くはないと思います。
しかし、中には「手付金を納めないと部屋止め(お部屋の予約)ができないので、近くのATMでおろしてきてください。」なんて業者もいるとか。
歌〇伎町のぼったくりバーみたいですね(怖)。

【手付金の性質】
意味合いとしては、借主さんの意思表示の一つとして、一定額の金銭を預け入れることによりその物件を申し込む意思が固まっていると貸主に伝える性質のものです。
もちろん、手付金を受けとる(正確には「預かる」)こと自体は、違法ではないのですが、万が一その申し込みがキャンセルや審査落ち等の理由により、契約が成立しなかった場合、そのお金は速やかに返金しなければなりません。

手付金を支払う際には、「領収証」ではなく、「預かり証」を必ず受け取るようにしてください。(←ここポイント!!)

【契約に移行した場合】
手付金を支払ったのち、問題なく契約まで進めば、当然支払った手付金は契約金の一部に充当されます。

【契約がキャンセルになった場合】
預かり証を持っていき、速やかに返金してもらいましょう。

悪徳な不動産屋さんだと、申込書の隅っこに「万が一、お客様の都合によるキャンセルの場合、手付金は返金致しません」など、もっともらしい一文をこっそり入れている業者もいますが、法律的にはアウトです!!
もし返さないと言われたら、「都道府県庁の不動産課(もしくは国土交通省)に問い合わせします」と言えば、たいてい返ってきます(笑)

【手付金の理由】
これはおまけの知識です。
契約の当事者は大家さんとお客さん。この両者間で契約を締結するわけですが、実は手付金は大家さんが求めているわけではなく、「仲介をする不動産屋さん」が求めているケースがほとんどです。
理由としては、「お金を支払うことによって、お客さんの気持ちを固めてもらいたい。」からです。

というのも、この制度(キャンセル可能)を悪用(?)して、軽々しく数件の物件を同時に仮押さえする借主さんが実は結構いるんです。
同じ不動産屋さんで複数申し込むことはあまりありませんが、いくつもの不動産屋さんで同時に複数を申し込む人っているんです。

確かに、物件をなかなか1つに絞り切れない場合などは、物件がが他で決まってしまうのを避ける為、候補物件を複数申し込んで押さえたくなる気持ちもわかります。
しかし、「仮押さえ=他への紹介をストップする」ということですので、貸主さんからすれば、簡単にキャンセルをされてしまうと、仮押さえ期間の「機会損失」が生まれます。

僕たち不動産屋さんとしても、契約が成立しなければ1円もいただけませんので、安易にキャンセルをされてしまうと、結果としてはタダ働きになってしまうんです(;^_^A。

というわけで、手付金についてまとめると、
「手付金は借主の意思表示として求められる場合もありますが、契約が成立しなければ返金されます」


もちろん、不要なトラブルを避ける意味でも、物件を申し込む際はきちんと意思を固めたうえで申し込みをされるのが賢明です。
ちなみに弊社では、手付金をお預かりすることはありません。基本的にはお客さんとの信頼関係が構築されたうえでのお申込みを受けておりますので、手付金は不要です♪

おしまい。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ